馬医者修行日記: 骨切り術による肢軸矯正
よく行われている成長板をまたぐように入れたスクリューによる肢軸矯正手術でも効果がないほどひどい場合には、骨を一旦切って、つなぎ直すという方法も考案されている。
左の図のようにくさび型に骨の一部を切り取れば肢はまっすぐになるわけだ。
しかし、この方法は肢が少し短くなるし、骨折させた肢を完全に内固定するのが難しい。
人為的に骨折させた骨はプレートで繋ぐのだが、
こんなに関節のそばで骨切り術を行うと、プレートで繋ぐ遠位部分が短いので頑丈に繋ぐことがむずかしい。
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これだと近位部と遠位部を繋ぐ固定がだいぶ強固にできる。
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このように、内反が強いと成長板の内側がつぶれてしまう。
球節は成長板が閉じるのが早いので、成長板の外側の成長阻害をする手術も生後1ヶ月くらいではやりたい。
しかし、しばしばその時期を逃してしまう。
成長板が閉じてしまうと、あとは骨切り術しか方法はない。
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プレートを使って、かなり強固な固定をすることができる。
右側の写真では、肢がまっすぐになってしっかり骨癒合しているのがわかる。
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現在ではLCPや5.5mmスクリューを使うことができるので、この手術が考案された時代よりさらに強固な固定ができるだろう。
しかし、この方法でもくさび型の骨をうまく抜き取るという難しさがある。
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それで、骨を抜き取らなくて良い方法も考案されている。
左図のように前後面で骨を切ってわずかに回転させれば骨を切り取らないで肢軸を矯正できる。
切った後の内固定は肢の正面側にプレートを入れることでさらに強力にできるだろう。
骨を切ってつなぐなんて!と思われるかもしれないが、
骨折して複雑な損傷を受けた骨をつなぐより、切った骨を繋ぐほうがずっと成功率は高いと思う。
自然に起きた骨折は、つなぎやすいような折れ方をしてくれないし、
私の犬は彼の足は彼の襟にはまりました。
骨が折れたことによる二次的な損傷も起きてしまうし、
手術までに輸送や準備が必要になる。
手術室の中で切った骨は、それよりずっと癒合しやすいはずだ。
(図はすべてEquine Surgery 4th ed.より)
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朝、朝食中に開腹手術で呼び出される。
手術が終わって、細菌性骨髄炎の当歳馬の治療。
昼休みに難産。
予定していた子宮内シストのlaser焼烙。
2歳馬の中足骨内顆骨折のスクリュー固定手術。
その最中に流産の難産の来院。
その後、当歳馬の頭蓋骨陥没骨折のリフトアップ手術。
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