生後4ヶ月の頃のマイロの取っ組み合い遊びの様子。ジャックラッセルテリア同士なので、これでも遊びの範疇だが、他の犬種相手なら、本気の喧嘩と取られても仕方ない凶暴さだ。
(承前)前回に引き続き、可愛い外観に騙されて、すでにジャックラッセルテリアを飼ってしまい、手に負えなくて困っている、と言う方への改善提案をご紹介します。
今回ご紹介するのは、以下の二つの問題行動の改善提案です。
4.他の犬と喧嘩しそうになる(56件)
5.リードから放すといくら呼んでも帰ってこない(42件)
では、どのようにすれば、これらの問題を解決できるでしょうか?
ドッグランで他のジャックラッセルテリアと激しい取っ組み合い遊びをしているマイロ。この行為が喧嘩ではなく遊びなのは、次の写真でわかる。
4.他の犬と喧嘩しそうになる
最初にお断りしておきますが、ジャックラッセルテリアは、元々喧嘩っ早くなる素質を持った犬種だと思います。
それはこの犬種が、イギリスの年中行事であるキツネ狩りの際に、キツネを穴から追い出し、逃げるキツネの後足に咬み着いて止め、必要なら自力でキツネを仕留める=殺す事まで目的として育種された獰猛な獣猟犬だからです。
肉食動物であるキツネに対抗するために、ジャックラッセルテリアはフォックステリアに様々な犬種を交配して作り出した犬です。中でもブル・バイティングのブルドッグと闘犬のブルテリアとの交配は、ジャックラッセルテリアに不屈の敢闘精神を与えてしまったようにも見えます。
実際、散歩で出会うジャックラッセルテリアの中には、いきなり吠えかかり、咬み着かんばかりにしてくる犬が何匹かいます。一方、我が家のジャックラッセルテリアのマイロとジャンの様に、一定以上の社会性を持ち、自分からは喧嘩をふっかけない程度には、他の犬に対する攻撃抑制を身につけた犬もいます。
両者の差は、どの様にしてついたのでしょう?それが分かれば、喧嘩っ早いジャックラッセルテリアも、おとなしく制御の効いた家庭犬にできるはずです。
我が家のマイロとジャンが、ジャックラッセルテリアと言う獰猛な犬種の割には、制御が効いた行動を取り、どんな犬や人にもフレンドリーに振る舞えるのは、幼少期に人間と犬の双方に徹底的な社会化を行ったからです。
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